細かなルールにこだわらず
気楽に楽しんでいただけます。

幽玄な墨絵の世界を体験する。
厚そうに見えた日本文化の壁をまたひとつ
越えられた‥‥、そんな気分にしてくれます。

墨絵

　水墨画とも呼ばれる墨絵は中国で成立して日本や朝鮮に伝播し、今日もなお生き続けている東洋独特の画法です。その歴史は約千年を越えます。
　日本では鎌倉時代の中頃、禅宗とともに中国から移入され、日本の禅僧画家によって好んで描かれました。15世紀に画家で禅僧の雪舟によって完成されました。墨の濃淡を用い、簡素かつ素朴で暗示的な表現を特徴としています。
　水墨画の画法は決して難しいものではなく神秘的なものでもありません。書道で筆を持った経験のある人ならば、もう水墨画の伝統的な基礎技法を半分以上習得したといっても過言ではありません。「書画同源」あるいは「書画同体」といわれるように、毛筆を用いて写字を行ってきた私たち東洋人にとって、水墨画を習うことは比較的たやすいことなのでです。