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茶道タイトル

茶道イメージ
茶道を楽しむ



日本各地の茶室で心のこもったおもてなしをいたします

薄茶点前で全員の方に和菓子と
抹茶を召し上がっていただきます

茶道体験順番1

茶室にて皆様をお迎えします

茶道体験順番2

最初に、お一人づつ
和菓子が振る舞われます

茶道体験順番3

お茶席では自由に
写真を撮っていただけます

茶道体験順番4

作法に則って
お一人づつお茶が出されます


 

 

 

茶道の話


 中国から伝わった茶はもともと薬として始まりその後飲料となりました。中国では八世紀になって洗練された娯楽の一つとして詩歌の領域にまで高まりました。日本では15世紀になると一種の審美的な宗教、つまり茶道となったのです。16世紀後半に千利休が芸術として大成させました。
 日本人にとって茶道は、単に理想的な茶の飲み方を説くだけでなく、客と亭主が良く和合し、主客共にこの世に最高の至福を見出そうとしました。茶室は荒涼たる 人生のオアシスであり、疲れた旅人が芸術鑑賞という共通の泉に集い、喉をうるおす。貴賤貧富の別なく何人にも解放された高い文化的生活と宗教的慰安を与えたのです。
 茶道の目的は道教の哲学であるこの世でいかに良 く生きるかを学ぶことです。神と自然を我々自身の中で融合させ、絶えず移ろいゆく無限に連なる「現在」、「今」を相対的に生きる。我々をとりまく環境に 対し、常に適応して行く。現世をありのままに受け入れ、わずらわしい毎日の中に美を見出します。

きもの着付け順番2

 茶室のにじり口。ここから先は聖域
きもの着付け順番2

  茶室の床の間に飾られた掛け軸、季節の花と香

待合いと茶室を結ぶ露地は外界との接触を断ち、深山幽谷の神聖で清浄な世界である茶室へと向かわせます。俗念は消え去り心豊かな気分が満ちあふれます。茶室は簡素で世俗離れした真に外界のわずらわしさを逃れた聖域なのです。
 究極の目的は茶道の四つの理念(法則)「和敬清寂」の寂の心境、禅の悟りを得ることです。この理念とは、人間の間の心掛け、すなわち倫理法則として理解されるべきです。
 茶道は禅の精神を寺院の中だけにとどめず、一般庶民の家庭の中にもち込み、日本の礼儀作法やエチケットを広く浸透されていきました。
 現代社会で乱脈になっている家庭生活、職場生活を、正しい茶の心と理念で是正し、日本のみならず広く世界の文化に寄与すべく、規範となるよう心掛ける必要があります。現在では女性を中心に趣味、教養として茶会などが催されていますが、形式的、物質的なものより精神的な心得が大切なのです。
出典
●「茶の本」岡倉天心 岩波文庫
●「茶の本」立木智子 鑑賞淡交社
●茶道の哲学 久松真一講談社学術文庫
●茶道の歴史 桑田忠親 講談社学術文庫